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自然素材で環境と健康に安心なパッシブハウスをつくろう
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1次エネルギー変換係数

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明日から東京行きです、明日は世界建築会議UIAでのオーストリア大使館のイベントで堺パッシブハウスの説明をします、オーストリアの建築の現状はあまり知りませんが木造の集成材の技術などは聞いたことがあります、今回堺で採用した高性能な木製サッシが普通に使われているのならすごいです、日本でも普通に使用するような価格・生産体制に早くなればよいと思います。
さて、今回説明資料をまとめるにあたりもう一度エネルギーの評価について調べてみました、一つには一次エネルギーについてです、本屋さんで解りやすい本を探していて見つけたのは、小池康郎著(京都大学大学院原子核工学専攻、法政大学自然科学センター長、教授)「文系人のためのエネルギー入門」です。
まず人のエネルギーについて1日に必要なカロリーは約2000kcalです、1calは約4.2ジュール(J)なので1日に8,400kJのエネルギーを食物から吸収しているのです、毎秒1Jの仕事をする仕事の能率の大きさがワット(W)なので 8400/24/3600=97 100J/S=100W となり100Wの発熱をしていることになる。
白熱球100W位の熱を人間は出している。
次に太陽のエネルギーです、太陽定数(地球軌道上の宇宙空間で、太陽光線に垂直に置かれた1㎡の板が受ける太陽パワーで約1.37kW/㎡になります。
日本全体で一人当たり1次エネルギーの消費は5400W/人になります。
このうち家庭で使用されているエネルギーは約500Wになり、年間では500x3600x24x365=15768MJとなります。2次エネルギー換算すると15768x2.71=42731.3MJ=42.7GJとなります。
自立循環型設計の全館冷暖房の場合は家族4人でⅣ地域として116.5GJ
さて、ここからが問題です
仕事率(電力量)Whは1次エネルギーと2次エネルギー(電力量)の両方にあるのです。
1次エネルギーとしては天然ガス・水力・原子力・風力太陽熱・太陽光・地熱・波などがあります、例えば太陽光発電の電力は太陽のエネルギー約1kW/㎡の変換効率15%とすると150Wh/㎡の1次エネルギーなので1kW=3,6MJとなると考えますが、事業主基準では1kWh=4.8MJ位で計算されています、また自立循環型設計では削減量として約1kWh=9.77MJとしています、CASBEE評価では1kWh=9,83MJです。
国際的には消費される2次エネルギーに対する1次エネルギーの量は1次エネルギー換算係数として定義され日本の電力は2.71と決められています、風力・太陽光発電などは0.0です、ペレットは0.14です、原子力は4.0となっています。
以上の様にエネルギー評価はkWhとMJなどの変換数値も色々ですが、消費の時の変換値と削減の時の変換値は当然違って良いと思いますがまだはっきりしません、もうすこし勉強します。
以上の様に通常kWhといえば2次エネルギーの電力量とイメージします、それを日本で1次エネルギーとしてMJに変換すると1kWh=9.8MJ位になりますが、MJを1次エネルギーのkWhに変換すると1kWh=3.6MJになります、この辺がややこしいのです、色んな方のブログを見ていると私と同じで何か勘違いしているのかなと思うのがあります。
明日からの東京で解れば良いですが、色んな人に聞いてみます、森みわさんにも会いますから


なちゅらる・さーかす     http://www.nc-house.net
by nc-house | 2011-09-28 01:07 | パッシブハウス エコハウス
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